認定講習

資格概要

【 伝統耐震診断について 】

建物の耐震診断は、柱や筋交いの位置を図面に記載して構造計算を行う静的な診断が通常使われます。

しかし、この診断方法は、柱の根元が腐っていたり、土台がシロアリなどに食われていたりした場合には、「どのようにその影響を考えるか」という解釈が診断者によって変わってしまいます。また、あくまで卓上での計算方法であり、実際に計算通りの効果が発揮出来ているのかという問題を含んでいます。

一方の伝統耐震診断は、実際の建物の固有周期を測定します。

測定後に耐震工事を行った場合には、工事終了後に再計測することでデータとして耐震性の評価を行うことができ、ユーザーにとっても安心できる耐震診断方法です。また、在来工法のみならず伝統構法の診断例も多く、建物が大きくゆっくり動く性質を調査することができるので、在来工法を基準に考えられた静的診断に比べ、古民家の耐震性能(免震性能)に適した手法です。

 

【 伝統耐震診断士 】

交通機関や機械的振動等の社会的活動を原因とする地盤の小さな震動と、それに起因する建物の振動特性値を実測して、耐震の性能評価を実施し、耐震性能評価から条件を満たす改修方法を明確に提示できる能力を有すると認定された者が「伝統耐震診断士」となれます。

この資格は、平成26年よりスタートした伝統再築士(一般社団法人住まい教育推進協会認定)においても、木造軸組伝統構法建造物「古民家」に対して最適な耐震診断法として推奨頂いています。

※資格は更新制度(3年ごとの更新)が設けられております。資格の更新登録は、年2回(1月・6月)開催される更新講習を、有効期間満了までに受講する必要があります。更新対象者の方には郵送でご案内をお送りいたします。
【 伝統耐震診断補助士 】

伝統耐震診断補助士は、伝統耐震診断士がおこなう診断活動の補助を行うことができます。

昨今の地震への対策として、古民家の耐震診断は増加していくと考えられます。資格を取得する前に、サポート役として経験を積みたいという方にあった資格です。

 

受験資格

【 伝統耐震診断士 】

1.伝統資財施工士+建築士(一級・二級・木造のいずれか)の両資格を持っている方。

2.伝統再築士の資格を持っている方。

上記のいずれかに当てはまる方が受験資格者となります。
あてはまらない方は、事前に資格取得をお願いします。

伝統再築士をお持ちでない方

 

【 伝統耐震診断補助士 】

18歳以上の方

 

開催スケジュール


【4月東京会場】講習・試験日程

<< 講習・試験 >>
【日程】4月24日(水)
【時間】10:30~15:30
【会場】Cross Transit 航空会館 小会議室 503号室(東京都港区新橋 1-18-1 航空会館 5 階)

<< 実技講習 >>
【日程】4月25日(木)
【時間】10:30~14:00
【会場】東京都中野区内古民家(※詳細は申込者にお知らせします。)





 

定員

20名

 

 

カリキュラム

【 伝統耐震診断士 】

※資格取得には、講習会・実技講習が必須です。

<< 講習・試験 >>

10:15~10:30 受付
10:30~11:30 考え方講座
11:30~12:30 昼食
12:30~14:30 伝統耐震講習
14:30~15:00 伝統耐震試験
15:00~15:30 解説
15:30 終了

 

<< 実技講習 >>

10:15~10:30 受付
10:30~14:00 実技講習
13:00~14:00 近隣見学

 

【 伝統耐震診断補助士 】

<< 認定講習 >>

14:30終了

10:15~10:30 受付
10:30~11:40 考え方講座
11:40~12:30 昼食
12:30~14:30 伝統耐震講習

 

受験料

【 伝統耐震診断士 】
講習・試験料・・85,000 円
実地講習料・・・65,000 円
合計 150,000 円

【伝統耐震診断補助士】
講習・テキスト料 ・・・18,000 円
合計 18,000 円
※交通費、宿泊費は含まれておりません。各自ご用意ください。
資格取得には、建築士資格、登録費用・学科試験(費用 67,000 円)ならびに
別途開催される実技講習会参加(費用 65,000 円)が必要となります。

 

振込先

みずほ銀行 石神井(しゃくじい)支店 店番226
普通 2304968
口座名義 一般社団法人 伝統構法耐震評価機構
※振込手数料は御負担願います。

 

持参物

試験当日は以下のものを持参してください
・受験票
※顔写真1枚(縦3cm×横2.4cm)を貼付してください。写真は3ヶ月以内に撮影されたもので、裏面に氏名と受験番号を記入してください。
・筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴムのみ)

※試験中、携帯電話やPHSを時計代わりに使用することはできません。
※時計をお持ちいただく場合は、原則として腕時計に限ります。

 

受験上の注意

次に該当する行為をした受験者は、その場で退場、答案の採点はせず、今後の受験も認めません。
・試験中に援助を与える、または受ける
・他の人の代わりに受験する
・試験官の指示に従わない
・携帯電話・PHSなどを使用する
・録音機・カメラ・辞書などを使用する
・その他の不正行為

※試験問題並びに解答用紙はすべて回収します。試験会場からの持ち出しは厳禁です。
※試験中に一旦退席すると再入場はできません。(トイレの退出を含む)
※受験者の答案は一切開示いたしません。また問題の内容に関する質問には一切お答えできません。

 

試験申し込み

下記の受験願書をダウンロードいただき印刷ください。

<伝統耐震診断士>

受験願書(学科講習・試験・実技講習会)受験願書(学科講習・試験・実技講習会)ダウンロード
受験願書(学科講習・試験のみ)受験願書(学科講習・試験のみ)ダウンロード
受験願書(実技講習会のみ)受験願書(実技講習会のみ)ダウンロード

<伝統耐震診断補助士>

受験願書受験願書(伝統耐震診断補助士)ダウンロード

 

2 受講・受験願書の記載

1枚目と2枚目に記載されている「受験にあたっての要項」をお読み下さい。
3枚目の「受験願書」へ記載下さい。

 

3 受講・受験料のお支払い

受講・受験にかかる各種費用について、受講または受験日の1週間前までにお支払い下さい。

 

4 受講・受験願書の送付

受験願書の記入漏れが無いことを確認し、返送書類を当機構宛に郵送ください。

【必要書類】
1.受験願書(受講・受験料振込の証明書は4枚目の貼付け欄にお貼り下さい)
2.写真1枚(受験票到着後、送付した写真と同じ物を受験票写真欄にお貼り下さい。)

①大きさ 縦3cm×横2.4cmのもの
②無帽・正面向き・上半身・背景の無地のもの
③3ヶ月以内に撮影したもの

3.伝統再築士・伝統資財施工士・建築士(一級・二級・木造のいずれか)免許のコピー各1通

※各会場とも講習並びに試験は、実施日の2週間前必着です。
※振込み厳守にてお願いします。

※ 送付先 ※
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目3-1 幸ビルディング9階
一般社団法人伝統構法耐震評価機構

 

5 受験票到着 受講・受験

受講・受験願書の郵送後、約1週間程度で受験票が郵送されます。
受講・受験当日は、受験票を必ずお持ち下さい。
※1週間を経過後も受験票が郵送されない場合はお手数ですが、下記までお問い合わせください。

お問い合わせ先
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目3-1 幸ビルディング9階
一般社団法人伝統構法耐震評価機構

 

資格取得までのフロー