今回、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延に伴い感染拡大の防止策として「伝統耐震診断士」資格認定講習試験をオンラインで開催する運びとなりました。
資格概要
建物の耐震診断は、柱や筋交いの位置を図面に記載して構造計算を行う静的な診断が通常使われます。
しかし、この診断方法は、柱の根元が腐っていたり、土台がシロアリなどに食われていたりした場合には、「どのようにその影響を考えるか」という解釈が診断者によって変わってしまいます。また、あくまで卓上での計算方法であり、実際に計算通りの効果が発揮出来ているのかという問題を含んでいます。
一方の伝統耐震診断は、実際の建物の固有周期を測定します。
測定後に耐震工事を行った場合には、工事終了後に再計測することでデータとして耐震性の評価を行うことができ、ユーザーにとっても安心できる耐震診断方法です。また、在来工法のみならず伝統構法の診断例も多く、建物が大きくゆっくり動く性質を調査することができるので、在来工法を基準に考えられた静的診断に比べ、古民家の耐震性能(免震性能)に適した手法です。
この資格は、平成26年よりスタートした伝統再築士(一般社団法人住まい教育推進協会認定)においても、木造軸組伝統構法建造物「古民家」に対して最適な耐震診断法として推奨頂いています。
※資格は更新制度(3年ごとの更新)が設けられております。資格の更新登録は、年2回(1月・6月)開催される更新講習を、有効期間満了までに受講する必要があります。更新対象者の方には郵送でご案内をお送りいたします。
受験資格
1.伝統資財施工士+建築士(一級・二級・木造のいずれか)の両資格を持っている方。
2.伝統再築士の資格を持っている方。
上記のいずれかに当てはまる方が受験資格者となります。
あてはまらない方は、事前に資格取得をお願いします。
開催スケジュール
学科(オンライン)
1月21日(木) 12時30分受付
実技(オンライン)
1月22日(金) 12時30分受付
全日程 講習試験・実技講習ともにWEBによるオンライン実施です。詳細は申込者にお知らせします。
カリキュラム
<< 講習・試験(オンライン)>>
12:30 | 受付 |
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13:00~14:00 | 井上講師による講義 |
14:00~16:00 | 杉本講師による講義 |
16:00~16:30 | 試験 |
16:30~17:00 | 解説 |
<< 実技講習 (オンライン)>>
12:30 | 受付 |
---|---|
13:00~15:00 | 杉本講師による講義 |
オンライン上での講習試験参加方法について
講習はZoomを利用して配信しております。
事前にZoomのインストールが必要になります。>> Zoomの設定について(一般社団法人住まい教育推進協会サイト)
なお、設定や接続のサポートはおこなっておりませんので、オンライン講習試験のお申し込み前に動作確認を行っていただき、オンライン上での受講が可能なことを確認の上お申し込みください。
オンライン上での参加が難しい方は申し訳ございませんが今後開催を予定しております現地での講習試験にご参加ください。
受験料
講習・試験料・・・85,000円
実地講習料 ・・・65,000円
合計 150,000 円
振込先
みずほ銀行 石神井(しゃくじい)支店 店番226
普通 2304968
口座名義 一般社団法人 伝統構法耐震評価機構
※振込手数料は御負担願います。
試験申し込み
下記の受験願書をダウンロードいただき印刷ください。
受験願書(オンライン開催 学科講習・試験・実技講習)ダウンロード
2 受講・受験願書の記載
1枚目と2枚目に記載されている「受験にあたっての要項」をお読み下さい。
3枚目の「受験願書」へ記載下さい。
3 受講・受験料のお支払い
受講・受験にかかる各種費用について、受講または受験日の1週間前までにお支払い下さい。
4 受講・受験願書の送付
受験願書の記入漏れが無いことを確認し、返送書類を当機構宛に郵送ください。
【必要書類】
1.受験願書
2.受講・受験料振込の証明書(4枚目の貼付け欄にお貼り下さい)
3.伝統再築士・伝統資財施工士・建築士(一級・二級・木造のいずれか)免許のコピー各1通
※振込み厳守にてお願いします。
〒107-0061 東京都港区北青山2-7-26
一般社団法人伝統構法耐震評価機構
5 受験票到着 受講・受験
受講・受験願書の郵送後、約1週間程度で受験票とオンライン上での受講案内が郵送されます。
受講・受験当日は、受付時間にオンライン上の会場へ入室ください。
※1週間を経過後も受験票が郵送されない場合はお手数ですが、下記までお問い合わせください。
〒107-0061 東京都港区北青山2-7-26
一般社団法人伝統構法耐震評価機構