9月14日大阪で開催された古民家を対象とした床下インスペクションの講習に参加した。
最初に井上講師からこの講習が一般社団法人住まい教育推進協会の主催であることと床下の調査維持管理と動的耐震診断が古民家の維持管理の条件であること、毎年床下調査を行うことによって早期発見、早期対策による安全、安心の維持管理を目的とすることが述べられた。
つぎに樫村講師による「古民家床下診断士調査マニュアル」テキストにもとずく講義が行われた。
新しく制定された「既存住宅現況検査技術者」による目視調査による住宅調査と別に床下を対象にさらに詳細に全体的に行うものであること。
ただし、この調査にも一次調査と二次調査がり、床下診断士が行うことは一次調査で非破壊による目視、打診、触診までであること。
調査結果を全国床下インスペクション協会本部へ送り、本部から報告書が発行
されること。
精密調査が必要な場合は二次調査として部分破壊を伴う調査となること等、調査の全体の流れの説明があった。
テキストは大きくシロアリと腐朽菌について解説されているが、なかでも床下で起こる被害は木材の腐朽があって次にシロアリ被害に発展するということである。逆はないのである。
だから腐朽させないことが大事ということである、そのためには腐朽菌発生の条件の一つである湿度の管理が重要となる。
最後に修了考査が行われた。