2月14日(土)金沢から京都に戻り福岡からの水シンポ参加者と合流して東山の琵琶湖疎水を視察した。
今回の視察は水がつくる景観が目的である。
琵琶湖疎水は1885(M18)年に着工、第一疎水は1890(M23)年に竣工、上水道用の第二疎水は1908(M41)年着工、1912(T2)年に竣工している。
東山の南、蹴上駅近くに疎水のトンネル出口、インクライン、水力発電所等の疎水施設が集中している。
疎水記念館もあり見学した。
疎水水運のために積荷した船をまるごとレールで斜行上下させるインクライン施設を見学できる。
スーパー広軌の軌道である。
ここを登って開渠の疎水出口まで行き南禅寺のほうへ流れる疎水横を散策した。
しばらく歩くと南禅寺近くにたどり着く。
水路閣と呼ばれる煉瓦造のアーチが美しい!
南禅寺の境内を通って哲学の道といわれる水路へ移動する途中、南禅寺の堂々たる三門の横を過ぎる。
哲学の道を散策する。西田幾多郎博士にちなんだ哲学の道は永観堂あたりから銀閣寺前まで続く。桜並木になっているところが多く、策が満開の時にはさぞきれいだろうなと思わせる。
最後に今回訪問をもっとも楽しみにしていた無鄰菴を訪れた。
全景 ちょっとした段差が水のせせらぎの音を生む。
山形有朋の別邸だったが、現在京都市が管理しており公開されている。
庭師小川治兵衛の庭園として有名である。この東山一体は琵琶湖疎水を引き込んだ別荘地の庭園が多く、その代表作になるのだろうか。