6月2日(日)に朝倉市杷木町で古民家調査三点セットで
古民家鑑定、伝統耐震診断、床下調査インスペクションを実施した。
床下インスペクションがモーグルの都合で当日ロボット調査は
実施できなかったが、鑑定と耐震診断をおこなった。
朝倉はちょうど2年前調査地一帯で豪雨災害で大変な被災地となったところであるが、
こちらの御家は麓の高台に立地していて幸い被災されなかったらしい。
北側の道路に面して玄関がある、築120年ということだから1900年頃、明治末期のころになる。
古図を見せてもらった、以前はもっとたくさんの蔵が並んでたようで、
戦前は大きな地主さんだったようだ。
玄関の左横に新座敷棟に続く前庭がある
玄関の東側に薬医門のある築地塀が続く、東側には便所棟、
その左には柿園が拡がっていた、このあたり朝倉、筑後川をはさんで対岸の
浮羽町は柿、ブドウ、ナシなどフルーツの産地としてもとても有名な土地柄だ。
南側に廻ると、中庭を囲んで築地塀が続き、2階建の本棟が
西側には増改築された水廻りが
2階への箱階段
2階の二間、普段は使われていないようだ。
東側の新座敷と呼ばれているお座敷の内部、
ここも普段は雨戸が閉められている様子、
2階に測定器をセット、
地上に測定器をセット、
測定を開始した。
短辺方向には伝統構法と在来工法の波形が両方記録されているようだ。
これから分析にかかることになる。