4月5日八女市川犬(かわい)で伝統耐震診断と床下インスペクションを
行った。
古民家鑑定調査は事前に3月30日に実施して間取りも採取してある。
道路に面しては生垣がめぐり、切妻の門構え、奥に主屋が見える。
主屋の南側入り口前面には格子組みがうつくしい。
北側に廻ると広大な庭園が拡がっており、
凄いお屋敷という感じである。
内部にはいると土間天井と土間に接する和室天井は
踏み床で格子梁で頑丈に組まれている。
2回へ上る階段は箱階段になっている。柱も大きく
場所によって違うが6寸角ぐらいありそう。実測によれば
一間が1980mmのモジュールになっている。
地上は入り口先の縁石の上にセットし、
建物内は2階の柱際にセットして
測定を実施した。
明治40年竣工ということで、築110年になる古民家である。
お座敷が別棟で廊下で繋がっており、4,5年後の増築となるそうだ。
お座敷からの庭園の眺めも陽光を浴びて素晴らしい!
やはり、元お庄屋さんの御家らしい。
入り口門の左横の倉庫状の建物は機織り工場だったそうで
家内制工場みたいなことをやっていたらしく、当時が
偲ばれる思いがした。とにかくすごい物件に出会ったものだと
感じ入った。
耐震診断の結果が期待されるが果たしてどうだろうか。