6月11日(日)福岡県下、東峰村宝珠山に伝統耐震診断調査の
ご依頼をいただき出かけた。
福岡県だけど大分県の日田に近い山村で焼き物の里として有名な
小石原は同じ東峰村の谷違いになる。
高速道路を杷木ICで降りて登っていくと道すがら自然石による
石垣を積まれた棚田の景観が展開する。
素晴らしい景観の地域だった。
依頼を受けた古民家は明治20年竣工とのことで、
築130年を経過する、もとは茅葺の民家で
現在は金属屋根材でカバーされている。
和室は差鴨居で構成され、
小屋裏は小屋梁が縦横にに組まれている。
計測は有効な計測が測定できるまで時間がかかり、
地盤の振動を計測する地震計と建物中心部に設置して
建物の振動を計測する地震計のセッチングの難しさに
苦労したが、最終的には大変有効なデータが得られたと
満足している。
調査を終了して帰る途中、村の廃校になった校舎を利用した
宿泊施設付属のレストランで食事をした。
村の中心部に「いぶき館」という施設があってそこに
高倉健記念館があると聞き、さらに寄り道した。
宝珠山は高倉健のお父さんが勤めていた炭鉱があったことでも
有名で、炭鉱王伊藤伝右衛門にもゆかりの村である。
記念館の伊藤伝右衛門、高倉健の資料の密度は相当のものであると
伺えた。
さらにさらに同じ村だが焼き物で有名な小石原まで足を伸ばして
しまったが、小石原焼伝統産業会館の施設は行ってよかったと思うに
十分だった。