10月13日(木)宇土市の古民家を活用したデイサービス施設の
動的耐震調査を行った。
古民家鑑定調査も同時に行い、また古民家再生協会で推進する
床下インスペクション調査ツールでは九州で初めてとなる遠隔操作ロボットに
よる床下の自動走行、自動撮影のテスト調査も行われた。
熊本、佐賀、福岡の会員、遠くは静岡の会員まで総勢10人余りでの
大がかりな調査となった。
南側全景
東南方向、奥に増築部分がみえる
北側、東に向かって傾斜石垣擁壁が高い
西側接道側
二階の地震計設置
地上の地震計設置
計測中の様子
建物は築103年ということで大正初めの竣工となる。
東北隅に一部屋増築されているが、増築部も
戦前とみられ70年以上は経過しており布石基礎、
土壁漆喰仕上げの伝統構法の古民家である。
今回の熊本地震で被災しており、屋根の棟瓦が一部
落下、シート養生がされている。
立地地点は密集した集落の中心にあるが、周りを見渡しても
多くのブルーシート養生がなされており地震の規模の
大きさを改めて感じる景観になっている。
耐震調査においては有効なデータの収録はできたと思うが
現状のままではOKとはいえず、何らかの耐震補強が必要な
書が予想されるが、本部での分析結果を待つことになる。
施設者も予定する予算内に納まればぜひ補修工事を行い施設運営を継続したいとの意向を伺った。