5月21日(土)福岡市の福岡ファッションビルで
「住まいの未来を考えるシンポジウム」と題して
地区会員大会が開催された。
主管した福岡第二支部の川口支部長の挨拶につづき
三者の基調講演があった。
佐賀大学の小島教授は「住まいの熱環境と健康」
と題して古民家の熱的特性について述べたが、
今後の課題としては冬場の健康を考えると
古民家の断熱性能を改善することは必要なこと
との趣旨だった。
有馬氏は斬新なデザインで知られる建築家だが
「グローバル化する世界と、これからの地域性、歴史、生活、
康」と題してこれからは地域が中心となった生活構想が
大事と述べ、自身が手掛けている関西の豊岡市での
古民家を活用した老人福祉施設づくりを紹介されたのは
意外だった。
村瀬氏は「お年寄りの住まいとケア」と題して
30年間の及ぶ古民家を活用した宅老所づくり、運営の経験から
お年寄りにとって長年住み慣れた住宅の生活スタイルに
のっとった空間の大切さを訴えられたと感じた。
続いて三人の講師と川口支部長のコーディネートによる
ルディスカッションが行われた。
「未来の住まいのかたち」として
きづいてきた時空間、蓄積されたものを大切にできる社会。
インフォーマルな関係を大事にできる社会という目標が
議論され、歴史ある古民家を大事にできる社会の課題が
見えてきたようだ。