佐賀香月邸調査と吉野ケ里

3月18日(日)佐賀市のの南部、本庄町にて茅葺民家の

古民家伝統耐震診断を実施した。

今回は佐賀支部岩宗さんとの協同となる。

廻りはクリークの拡がる田園地帯で農業を生業としておられるようだ。

元々の茅葺の屋根に鉄板をカバーしている。築100年になるようだ。

前もって古民家鑑定を済ませているので、今回はモーグルロボットによる床下インスペクションと

耐震診断調査となる。

すぐ入ったところが土間になっていて屋根裏が見上げられる。

小屋組みはサス構造のようだが、みるからに柱梁が太い骨組みだ。

小屋裏のほぼ中心柱際に建物用の地震計をセット、

外部の石畳の上に地盤用の地震計をセットして計測を開始した。

結果はなかなか安定している印象で、おそらく良い結果の報告書が

届くのではと期待している。

10時から開始して終了したのがお昼頃になり、参加者全員で

昼食を御呼ばれして歓談するすることができた。

このあたりは先の熊本地震(2016)より、福岡の玄海沖地震(2005)の

ときが揺れが大きかったそうだ。

また地震より台風の影響が大きいらしい。

 

調査が午前中に終わったので、また長崎の時と同じように

近くの吉野ケ里歴史公園によって会えることにした。

開園当初、訪問したことがあるのだが、もう久しく訪れたことがない。

最初の南のムラには竪穴住居が点々と並び古代の集落が再現されている。

高床の穀物倉庫もいくつか、柱の上部にネズミ返しが工夫されている。

 

王様の居住していた内郭には大きな3階建になる物見やぐらがいくつか建って

いて、登ることができる。

さらに北の方に移動すると、北墳丘墓と言われる王族が埋葬されたエリアが屋内整備

されていた。約2100年前にもなるそうだ。

さらにその北に移動すると、甕棺墓列と言われる300mに及ぶエリアがある。

甕棺のなかには小さなそれも多くみられて、子供のそれかと思うと悲しい気持ちになった。

今回、3時間近く散策したことになり、訪問者も家族連れが多く、また広場では

大学生とみられる若者のグループがたくさんスポーツに興じている光景がみられた

春ののどかな一日となった。